「念願のフリーランスや個人事業主になり、これからバリバリ仕事をしていくぞ」と意気込んでいる方もいるでしょう。
しかし、ひとりで仕事をするようになると、会社や組織の後ろ盾はありません。
「パソコンがウイルスに感染していて、意図せず情報漏洩をしてしまった」
「生成AIが出力した画像を使用したが、著作権侵害といわれてしまった」
このようなトラブルは誰にでも起こり得ます。契約によっては、多額の損害賠償を求められることも。そんなときに、保険があれば安心して仕事ができますよね。
この記事では、現役でライターをしている私が利用している保険「フリーナンス」について解説します。
フリーナンスとは
フリーナンスは、会社に守られないフリーランスの備え(保険)を提供しています。運営会社は、GMO系列のGMOクリエイターズネットワーク株式会社です。
フリーナンス口座(GMOあおぞらネット銀行)を開設することで、無料で保険に入ることができます。補償範囲はプランによって異なりますが、無料のフリープランであっても、基本的な事故補償の保険がついているのが大きな特徴です。
フリーナンスを利用するメリット3つ
フリーナンス口座を開設すると、主に次のようなメリットがあります。
- 無料で保険に入れる
- 屋号で口座が作れる
- 請求書を即日で現金化できる
順番に見ていきましょう。
無料で保険に入れる
フリーナンスの一番の特徴は、無料で事故補償の保険に加入できる点です。
例えば、「ライターが商品レビューを書くために預かった商品を壊してしまった」といったときに利用できるでしょう。最高5,000万円までの事故補償が可能です。
実際に補償が適用されるかはケースバイケースなので一概には言えませんが、基本的には次のようなケースが補償範囲となるようです。
- 業務中の事故
- 仕事の結果起きた事故
- 預かった物の事故
通常、こうした保険に加入するには費用がかかりますが、フリーナンスでは基本的な事故補償が無料でついています。
フリーナンス口座に一定期間入金がないと、会員ステータスが「休止中」になり、補償が適用されなくなるので注意が必要です。
屋号で口座が作れる
フリーナンスでは、屋号(ライター名)で銀行口座を開設できます。
例えば、個人事業主としてライターをしている「山田太郎」さんが、「橋本たろう」という屋号(ライター名)でビジネスを行っている場合、通常は本名の「山田太郎」名義の口座しか作れません。
しかし、フリーナンスを利用することで、ライター名である「橋本たろう」名義の口座を持つことが可能です。つまり、クライアントに本名を伝えることなく、活動できるのです。
フリーランスのライターやデザイナーは、本名で活動していない人も多いです。請求書を出した際に本名の口座だと、普段使用している名前と異なるので、先方が混乱することもあるかもしれません。
その点、屋号で口座をつくっていれば、ライター名など普段ビジネスで使用している名前で請求書を出せるので混乱が生じにくいでしょう。
ただし、屋号で口座を開設するには、個人事業主開業届で屋号を記載している必要があります。
請求書を即日で現金化できる
フリーナンスには「即日払い」のサービスがあります。即日払いのしくみは、請求書をフリーナンスに買い取ってもらい、メインバンクに即日で現金が振り込まれるというものです。
会員登録し、審査が通れば即日入金されます。手数料(請求書額面の3%~10%)はかかりますが、キャッシュフローの改善に役立つサービスです。
クライアントからの支払いは請求書を発行してから数週間、時には数ヶ月かかることもあります。その間、家賃や生活費、経費などの支払いをどうするか心配になることもあるでしょう。
例えば、ライターが取材記事の依頼を受け、その請求書を発行した場合を考えてみましょう。入金が1ヶ月先だと次の取材の移動費や宿泊費といった経費の支払いに困ることがあるかもしれません。
しかし、フリーナンスの即日払いを使えば、請求書を発行したその日に現金を受け取ることができるため、資金繰りに悩むことなく、事業を安定して運営できるのです。
フリーナンスの無料/有料プランの違い
フリーナンスは、無料プランと有料プランで補償内容が異なります。フリープランでは主に事故補償が提供され、有料プランではさらに業務上の過誤補償や、バーチャルオフィスの利用も可能です。
- フリー(無料:事故補償)
- レギュラー(有料:事故補償+過誤補償)
- プレミアム(有料:事故補償+過誤補償+バーチャルオフィス)

プランは、自身の業務内容やリスクに応じて選択しましょう。それでは、各プランの詳細を順番に見ていきましょう。
フリー(無料:事故補償)
フリープランは、無料で提供される基本的な保険プランです。このプランでは、業務中に発生した事故による損害を補償します。
例えば、クライアントとの打ち合わせ中に機材を破損してしまった場合でも、一定の補償が適用されます。無料で加入できるため、初めて保険に入るフリーランスにとっては非常に手軽なプランです。
レギュラー(有料:事故補償+過誤補償)
レギュラープランは、月額490円(年払い)で入れる補償プランです。個人的には、このプランがライターに特におすすめです。
ライターには、クライアントに記事を納品する際に意図せず著作権侵害をしてしまったり、パソコンがウイルスに感染して情報漏洩をしてしまったりするリスクがあります。

最近は、生成AIを利用することも多いので、著作権侵害は本当に怖いなと思っています。
ちなみに、私もこのプランに入っています!
気をつけていても、このようなリスクはどうしても避けられません。しかし、フリーランスには守ってくれる会社や組織がありません。
だからこそ、損害を補償する保険があれば、安心して業務を進められるでしょう。
プレミアム(有料:事故補償+過誤補償+バーチャルオフィス)
プレミアムでは、レギュラープランの内容に加えて、バーチャルオフィスのライトプランがつきます。
バーチャルオフィスとは、実際のオフィススペースを借りることなく、ビジネス用の住所や電話番号を利用できるサービスです。
フリーナンスのバーチャルオフィスは、契約すると所在地として住所を利用でき、郵便物の転送が可能です。
名刺やポートフォリオ、請求書などに所在地を記載する際に、自宅の住所を記載すると、不特定多数に自宅を知られる可能性が生じます。
しかし、バーチャルオフィスであれば自宅を知られることなく、取引ができるでしょう。
その他:あんしん補償プラス(有料)
あんしん補償プラスは、ケガや病気になって働けない期間が生じた際に備える保険です。自身で設定した金額(月額)を最長で1年間受け取れます。旅行中などプライベートな時間のケガも対象です。
フリーランスAWS協会の会員向けの保険となっており、フリーナンス会員であれば団体割引が適用されます。つまり、個人での加入よりも少ない掛金で保険に入ることが可能です。
掛金は、職業や年齢、受け取りたい金額によって異なります。多くの場合、毎月数千円の掛金となるようです。
フリーランスは、働いた分だけ収入を得られます。しかし、ケガや病気で働けなくなると突然収入が途絶えてしまうこともあります。そんなとき、最低限の生活費を補償してくれる保険があると安心につながるでしょう。
「一般社団法人フリーランスAWS協会」の団体加入費として年額3,000円(非課税)が別途必要です。
フリーナンス利用の注意点
ここでは、フリーナンスを利用するにあたっての主な注意点を3つ解説します。
- 業務過誤は無料補償プランの対象外となる
- 取引先が法人でなくてはならない
- 確定申告が少し煩雑になる
それぞれ見ていきましょう。
業務過誤は無料補償プランの対象外となる
ライターにとって、特に身近なリスクが著作権侵害と情報漏洩でしょう。
しかし、無料でついている補償内容には「著作権侵害」や「情報漏洩」は入っていないため、注意してください。
私も当初この部分が、対象範囲なのかどうか曖昧だったので、フリーナンスのご担当者が登壇されたセミナーで質問してみました。
すると、やはり自分のミスによる「著作権侵害」や「情報漏洩」は、基本的にレギュラープラン以上の補償範囲になるとのご回答でした。
例えば、次のようなケースが有料プランの補償範囲に該当すると考えられます。
- フリー画像だと思って使用した画像が著作権のある画像だった
- パソコンがウイルスに感染して、機密情報が漏れてしまった
このようなケースに備えたいなら、有料プランの加入を検討しましょう。
補償されるかどうかは、ケースバイケースです。一般的な保険と同様に「補償されるとは限らない」という点は、知っておきましょう。
取引先が法人でなくてはならない
フリーナンス口座は、個人からの振込は受け付けていません。
マネーロンダリングなどの防止のために、個人間の取引には利用できないようになっているのです。
そのため、フリーナンスを利用する際は、クライアントが法人である必要があります。
確定申告が少し煩雑になる
フリーナンスは、売上がフリーナンス口座を経由してメインバンクに入金されるしくみです。そのため、仕訳が二段階必要となります。
具体的にいうと、フリーナンス口座入金時とメインバンク入金時の2回、仕訳することになるのです。
つまり、確定申告の仕訳が2倍必要になるということです。とはいえ、個人的には保険加入はそれを補って余りあるメリットかなと思っています。
まとめ:フリーナンスで安心できる仕事環境を整えよう
フリーナンスの利用は、フリーランスや個人事業主にとって安心して仕事に取り組める備えとなります。
特に、最初は無料のプランから始められるため、ハードルが低いです。仕事が増えてきたタイミングで有料プランに切り替えるのも良いでしょう。
フリーランスとして活動する上で、リスクに備えることは非常に重要です。フリーナンスを活用して、万が一の事態に備え、安心して仕事を続けられる環境を整えましょう。
フリーナンスには紹介制度があります。
下記のボタンから登録してくださいますと、登録した方も1000円もらえるようなので、ぜひ利用してくださいませ。
※登録者のフリーナンス口座に法人からの振込があった時点で、紹介制度の報酬が確定するようです。

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